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『乾いた洗濯物を家族の部屋に配って回るのが、毎日いちばん面倒』という方も多いはずです。
結論から言うと、ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐと、干してからしまうまでを一部屋の中で終わらせられます。
ただし、うまくいくかどうかは「どうやってしまうか」で決まります。
この記事では、ハンガーのまま・たたんで棚・家族別の箱の3つのしまい方から、間取りと収納の決め方をお伝えします。
ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐと何が変わる?
いちばん変わるのは、洗濯の最後の「しまう」が短くなることです。乾いた服を抱えて階段や廊下を何往復もする手間が、ほとんどなくなるんです。
洗濯は「脱ぐ・洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう」の6つでできていますよね。
ランドリールームを作ると「洗う」から「たたむ」まではまとめやすくなります。
ところが、最後の「しまう」が家族の各部屋に散らばっていると、そこだけ移動が長く残ってしまいます。
| 洗濯の地点 | 各部屋にしまう家 | ファミリークローゼットとつなぐ家 |
|---|---|---|
| 取り込む | ランドリールームで | ランドリールームで |
| たたむ | リビングや作業台で | 作業台か、たたまずにハンガーのまま |
| しまう | 子ども部屋や寝室まで運ぶ | 隣のクローゼットへ数歩で |
| 着替える | 各部屋で | クローゼットの前でそのまま |
| 脱ぐ | 洗濯かごまで持っていく | 隣の脱衣所や洗濯かごへすぐ |
「家族が自分で取りに来る」形にできます
もう一つの良さは、しまう作業そのものを家族に任せやすくなることです。
服がすべて一か所にあると、子どもでも「自分の段から取ってきてね」で済みますよね。
洗濯担当の人が、家族の服を一人ずつ部屋に届ける必要がなくなります。
ただし向かない家庭もあります
家族の服を一か所に集めるので、思春期の子どもがいる家庭では「自分の部屋にしまいたい」という声が出ることもあります。
『今はいいけど、子どもが大きくなったら?』と気になる方は、子ども部屋にも小さな収納を残しておくと安心です。
しまい方は3つ:ハンガーのまま・たたんで棚・家族別の箱
ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐ時に、いちばん先に決めたいのが「しまい方」です。
しまい方によって、必要な奥行き、棚の段数、ハンガーパイプの長さがまったく変わるんです。

| しまい方 | 向いている服 | 必要な奥行きの考え方 | 棚・パイプの考え方 |
|---|---|---|---|
| ハンガーのまま移す | シャツ、ブラウス、上着、ワンピース | ハンガーに掛けた服の肩幅が収まる奥行き | 家族の人数分のパイプの長さ、丈の長い服用に高さを分ける |
| たたんで棚に置く | Tシャツ、パンツ、タオル、部屋着 | たたんだ服1枚の大きさが収まる浅めの奥行き | 家族ごとに段を分け、取りやすい高さに主に使う服 |
| 家族別の箱に入れる | 下着、靴下、子どもの服、小物 | 使う箱の大きさに合わせる | 箱の高さに合わせて段の間隔を決める |
奥行きや棚の高さの数字は、使うハンガーや箱、家族の服で変わります。
今使っているハンガーと収納ケースを測り、住宅会社と図面で確かめてみてください。
ハンガーのまま移すしまい方
干したハンガーを、そのままクローゼットのパイプに掛け替える方法です。
たたむ作業がなくなるので、いちばん手早く片づきます。
ランドリールームの物干しとクローゼットのパイプが近いほど楽になるので、物干しの竿とパイプを同じ向きに並べる配置が合っています。
その代わり、ハンガーに掛ける服が多いほど、パイプの長さがたくさん要ります。
例えば、毎朝シャツを着る家族が多い家庭なら、「干したハンガーを外して、そのまま隣のパイプへ」で片づけが終わるので、アイロンをかける物以外はたたまずに済みます。
物干し用のハンガーと、クローゼットに掛けるハンガーを同じ物にそろえておくと、掛け替えの手間もなくなりますよ。
たたんで棚に置くしまい方
作業台でたたんでから、棚に置く方法です。
Tシャツやタオルなど、たたんだほうが場所を取らない服に向いています。
ランドリールームの作業台と棚をすぐ隣に置くと、「たたむ」と「しまう」が一続きになります。
家族別の箱に入れるしまい方
家族一人ずつに箱やかごを用意して、たたまずに放り込む方法です。
下着や靴下、子どもの服のように、細かくて量が多い物に向いています。
「たたむのは箱に入れる人の担当」と決めておくと、洗濯担当の負担がぐっと軽くなりますよ。
- 家族の服のうち、ハンガーに掛ける服がどのくらいあるか
- 今使っているハンガーの肩幅と、収納ケースの大きさ
- 丈の長い服(コート・ワンピース)がどのくらいあるか
- 子どもが自分で取り出せる高さに、子どもの段を作れるか
- 季節外の服を、このクローゼットに入れるか別の場所にするか
家族が自分で取りに来る仕組みにします
しまい方が決まったら、家族がそれぞれ自分の服を取りに来られる仕組みを考えておきましょう。
ここを決めておかないと、結局は洗濯担当の人が全員分を出し入れすることになりがちなんです。
- 家族ごとに棚の段やパイプの区画を決める
- 子どもの服は、子どもの手が届く低い段にする
- 箱やかごに名前やマークを付けて、誰の物か分かるようにする
- よく着る服を取りやすい高さに、たまに着る服を上の段にする
「上から2段目がパパ、いちばん下が下の子」のように決めてしまうと、子どもでも迷わずしまえるようになります。
3つを組み合わせるのがいちばん現実的です
実は、どれか1つに決める必要はありません。
上着はハンガー、Tシャツやタオルは棚、下着と靴下は箱、というように、服の種類で分ける家庭がほとんどです。
先に家族の服を種類ごとにざっくり数え、どのしまい方にどれだけ場所を割くかを決めておくと、クローゼットの形が決めやすくなります。
収納の棚やハンガー置き場の作り方は、ランドリールームの収納の作り方でもくわしく紹介しています。
ランドリールームとファミリークローゼットのつなぎ方
次に、2つの部屋をどうつなぐかを考えます。
大きく分けると、同じ部屋にまとめる、扉でつなぐ、通り抜けにする、の3つの形があります。

| つなぎ方 | どんな形か | 良いところ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 同じ部屋にまとめる | 一つの部屋に物干しと収納を並べる | 移動がいちばん短い | 湿気が服に届きやすい |
| 扉でつなぐ | 隣同士の部屋を扉1枚でつなぐ | 湿気を扉で仕切れる | 扉の開け閉めの手間がある |
| 通り抜けにする | 脱衣所、ランドリー、クローゼット、廊下と回れる | 家族の着替えの動線にもなる | 通路分の広さが要る |
同じ部屋にまとめる形
物干しと収納を一つの部屋に並べる、いちばん移動の短い形です。
広さを抑えやすい反面、干している洗濯物の湿気が、しまってある服に届きやすくなります。
この形にするなら、換気扇と除湿機で湿気を外へ出すことが前提になります。
扉でつなぐ形
ランドリールームとクローゼットを別の部屋にして、扉1枚でつなぐ形です。
洗濯物を干している間は扉を閉め、しまう時だけ開ける使い方ができます。
扉を引き戸にしておくと、両手で洗濯物を抱えている時も開けやすいですよ。
通り抜けにする形
脱衣所からランドリールーム、ファミリークローゼット、廊下へと、ぐるりと回れる形です。
お風呂上がりにクローゼットで着替えて、そのままリビングへ行ける動線にもなります。
ただ、通り抜けにすると、その通路の分だけ収納に使える壁が減ります。
通路の両側に棚を作るのか、片側だけにするのか、図面で収納の量を確かめておきましょう。
行き止まりのない動線の考え方は、回遊動線の間取りにランドリールームを組み込むで紹介しています。
- 家を広く取れず、部屋数を増やしたくない
- 乾燥機を使い、部屋で干す量が少ない
- 換気扇と除湿機をしっかり使える
- 毎日たくさん部屋干しする
- 上着やスーツなど湿気を避けたい服が多い
- 家族の着替えの時間が重なる
1階に置くか、2階に置くか
ファミリークローゼットを1階に置くか2階に置くかも、迷いやすいところですよね。
ランドリールームとつなぐなら、2つは同じ階にあるのが基本です。
| 置く階 | 良いところ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 1階(浴室の近く) | お風呂上がりにすぐ着替えられる、リビングで過ごす家族の着替えが近い | 2階の寝室で着替える服は運ぶことになる |
| 2階(寝室の近く) | 朝の着替えや寝る前の支度が近い | 浴室が1階なら、脱いだ服を2階へ運ぶ |
寝室と洗濯の場所の関係は、寝室の近くにランドリールームでくわしくまとめています。
家全体の配置の考え方は、ランドリールームの間取りの考え方も参考にしてみてください。
しまってある服を湿気から守る配置
ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐ時に、いちばん気をつけたいのが湿気です。
干している洗濯物から出る湿気が、しまってある服の方へ流れていくと、服がなんとなくしっとりしてしまうことがあるんです。
物干しのすぐ横に棚を作り、乾いた服と干したばかりの濡れた服が並んでしまうことがあります。換気扇もクローゼット側にあると、湿った空気がわざわざ服の前を通って外へ出ることになります。
空気の通り道を考えます
湿った空気は、換気扇や窓に向かって流れます。
換気扇をクローゼットから遠い側、物干しの近くに付けると、湿気が服の前を通りにくくなります。
湿気がこもるとカビの原因になりやすいので、空気がどこから入ってどこから出ていくかを、図面に矢印で書き込んでみてください。
- 換気扇が物干しの近く、クローゼットから遠い側にあるか
- 物干しとしまう棚の間に、少し距離か扉があるか
- 除湿機やサーキュレーターを置く場所とコンセントがあるか
- クローゼットの中にも空気が通るよう、扉にすき間や通気があるか
- 窓を2か所開けて、風が通るか
干す時間としまう時間をずらします
もう一つの方法は、干している間はクローゼットとの扉を閉めておくことです。
乾いたら扉を開けてしまい、また閉める。たったこれだけでも、服に湿気が届きにくくなります。
「乾くまでは閉めておこうね」と家族で決めておくと続けやすいですよ。

間取りを決める前に確かめたいこと
ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐ間取りは、図面に線を引く前の準備で、使いやすさが大きく変わります。
『とりあえず広めに作っておけば何とかなる』と考えがちですが、しまう物の量が分からないまま広くすると、棚が足りなかったり、逆に余ったりしがちなんです。
- 家族の服を、ハンガー・たたむ・箱の3つに分けてざっくり数える
- 今のハンガーと収納ケースを測り、メモに書く
- 1階と2階のどちらで着替えることが多いかを家族で話す
- 同じ部屋・扉でつなぐ・通り抜けのどれにするかを決める
- 間取り図に洗濯の6地点を書き込み、線で結んでみる
- 換気扇と窓の位置、空気の流れを矢印で書き込む
手順5で線がランドリールームとクローゼットのまわりで短くまとまっていれば、この間取りの良さが出ています。
洗濯以外の家事も含めた動線は、家事動線の良い間取りとランドリールームで考え方をまとめています。
今の家で工夫する方法もあります
『新築の予定はないけど、しまうのを楽にしたい』という方もいますよね。
今の家でも、洗濯機の近くの納戸や使っていない部屋を家族の服置き場にするだけで、「しまう」の距離は短くできます。
ハンガーパイプや棚を壁に付ける時は、壁の柱や間柱などの下地に固定するのが基本です。重い物を石膏ボードだけに留めないようにしましょう。
打ち合わせのメモに書いておくこと
住宅会社との打ち合わせでは、「ファミリークローゼットが欲しい」だけだと、広さや棚の形の提案がばらばらになりがちです。
次のようなことを、メモにして渡してみてください。
- 家族の人数と、服をこのクローゼットに集める人
- ハンガーで掛ける服、たたむ服、箱に入れる物のおおよその量
- 使っているハンガーと収納ケースの大きさ
- 洗濯する時間帯と、部屋干しの量
- 季節外の服や布団をここに入れるかどうか
間取りプランを並べて比べてみましょう
ファミリークローゼットの広さや棚の形、ランドリールームとのつなぎ方は、住宅会社によって提案がかなり違います。
新築やリフォームでランドリールームを考えている方は、複数の会社の間取りプランを比べると、自分の家に合う形が見つけやすいですよ。
ランドリールームドットコム
ランドリールームの間取り、1社だけで決めていませんか
同じ希望を伝えても、住宅会社やリフォーム会社によって間取りプランも見積もりの中身も変わります。相談先の探し方と、プランを同じ物差しで比べる手順をまとめました。
相談先の選び方家づくりの相談先と比べ方を見る当サイト内の解説ページに移動します。プランの内容・費用・工期は各社に直接ご確認ください。
ランドリールームとファミリークローゼットのよくある相談
ランドリールームとファミリークローゼットについて、よく寄せられる相談を要約してご紹介します。
同じ空間にまとめると、服が湿気ませんか?
ランドリールームとファミリークローゼットを同じ部屋にしたり、脱衣所にタオルを置いたりしている人に、湿気の具合を聞きたいという相談です。
結論から言うと、換気扇と除湿機で空気を動かせていれば、同じ部屋でも困りにくいことが多いです。
反対に、窓も換気扇も弱く、毎日たくさん部屋干しする家庭では、服がしっとりしやすくなります。
迷うなら、扉でつなぐ形にして、干している間だけ閉められるようにしておくと安心です。
お風呂場の横にランドリールームを置くと、洋服が湿気でダメになりそう
最近よく見る、お風呂場の横に脱衣所兼ランドリールームを置き、その奥にクローゼットがある間取りへの心配です。
浴室の湯気と洗濯物の湿気が重なる場所なので、気になるのは自然なことですよね。
| 心配な点 | 間取りでできる工夫 |
|---|---|
| 浴室の湯気が流れ込む | 浴室との間に扉を付け、お風呂の後は閉めて換気扇を回す |
| 干した洗濯物の湿気 | 換気扇を物干しの近くに付け、除湿機を置く場所を作る |
| クローゼットに湿気がたまる | クローゼットとの間に扉、または少し距離を取る |
換気と湿気の対策は、ランドリールームの換気と湿気対策でもくわしく紹介しています。
1階にファミリークローゼットを置くと使いやすい?
注文住宅の間取りで、1階にファミリークローゼットを持ってくるか迷う相談です。
浴室とランドリールームが1階にあり、家族がリビングで過ごす時間が長いなら、1階に置くと使いやすいことが多いです。
ただ、寝室が2階にあると、朝の着替えのために1階へ降りることになりますよね。
「朝起きて、どこで着替えたい?」と家族それぞれに聞いてみると、1階か2階かが決めやすくなります。
寝室が2階の場合でも、パジャマや翌日の服だけは寝室に置き、それ以外は1階のファミリークローゼットに集める、という分け方もできます。
全部を一か所に集めようとせず、「毎日の洗濯物が戻る場所」をランドリールームの隣に作る、と考えると間取りが決めやすくなりますよ。
よくある質問
ランドリールームとファミリークローゼットは、どのくらいの広さが要りますか?
しまう服の量と、ハンガー・棚・箱のどれでしまうかで変わります。家族の服を数え、今のハンガーや収納ケースを測ったうえで、住宅会社と図面で確かめてみてください。
ランドリールームとファミリークローゼットを同じ部屋にしても大丈夫ですか?
換気扇と除湿機で空気を動かせれば、同じ部屋でも使えます。毎日たくさん部屋干しする家庭は、扉でつないで干している間は閉められるようにしておくと安心です。
ファミリークローゼットは1階と2階のどちらがいいですか?
ランドリールームと同じ階に置くのが基本です。お風呂上がりの着替えが多いなら1階、朝の支度が多いなら寝室のある階、というように、家族がどこで着替えるかで決めてみてください。
子どもが大きくなっても、ファミリークローゼットは使えますか?
家族ごとに段や場所を分けておけば、子どもが大きくなっても使い続けられます。自分の部屋にしまいたいという声が出た時のために、子ども部屋にも小さな収納を残しておくと安心です。
今の家でもランドリールームの隣にファミリークローゼットを作れますか?
隣に使っていない部屋や広い収納があれば、リフォームで作れることがあります。棚やパイプの取り付けは壁の下地に固定する必要があるので、工事会社に相談してみてください。
まとめ
- ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐと、干してからしまうまでが一部屋で済む
- しまい方はハンガーのまま・たたんで棚・家族別の箱の3つで、服の種類で組み合わせる
- つなぎ方は、同じ部屋・扉でつなぐ・通り抜けの3つから、部屋干しの量で選ぶ
- 換気扇は物干しの近く、クローゼットから遠い側に付けて湿気を服に届けない
- 家族の服の量とハンガーの大きさをメモにして、複数の間取りプランで比べる





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