ランドリールームの換気と湿気対策|窓・換気扇・除湿機の選び方

ランドリールームの換気と湿気対策を、窓・換気扇・除湿機・エアコンの選び方から解説する記事のアイキャッチ

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ランドリールームを作ろうと思った時、『窓は付けるべき?換気扇だけで足りる?』と迷いますよね。

住み始めてから『なんだか湿っぽい』『窓が結露する』と悩む方も少なくありません。

結論から言うと、ランドリールームの換気は「湿気の出口」を窓・換気扇・除湿機・エアコンの4つから組み合わせて作ると、うまくいきます。

この記事では、4つの出口の違いと、部屋の条件に合わせた組み合わせ方をお伝えします。

目次

ランドリールームの換気は湿気の出口を作ることです

先に結論

ランドリールームでは、洗濯物から出る水分が部屋にたまりやすくなります。換気の目的は、その湿気を外へ出すか取り除くかして、部屋にとどめないことです。

濡れた洗濯物を干すと、乾いていく間にたくさんの水分が空気中に出ていきます。

この湿気に出口がないと、部屋の湿度がどんどん上がってしまうんです。

湿気がこもると洗濯物が乾きにくくなるうえ、窓や壁が結露しやすくなります。

結露を放っておくと、カビの原因にもなりやすいですよね。

湿気が出る場面どこから出るか気をつけたいこと
洗濯物を干す洗濯物の水分干す量が多いほど湿気も多い
入浴後隣の浴室からの湯気浴室とつながる扉の開け閉め
洗濯中・乾燥中洗濯機や乾燥機のまわり乾燥機の排気の向き
手洗い・下洗い洗い場の水はね水まわりの拭き取り

『換気扇を付ければ大丈夫でしょ』と思う方も多いはずです。

ただ、換気扇が1つあっても、空気の入り口がなかったり、洗濯物がぎっしりだったりすると、湿気はなかなか抜けません。

出口の数と、空気の通り道の両方を考えるのが大事なんです。

ランドリールームで何ができるかの全体像は、ランドリールームとは?できることと決めておきたいことでまとめています。

湿気がこもっているサインを見てみましょう

今の家のランドリールームや脱衣所の換気が足りているかは、いくつかのサインで分かります。

当てはまる物が多いほど、湿気の出口が足りていない可能性があります。

湿気がこもっているサイン
  • 部屋に入った時に、むわっとした空気を感じる
  • 窓ガラスや鏡が曇る、水滴が付く
  • 洗濯物が乾くまでに半日以上かかる
  • 壁や天井の隅、窓のゴムに黒っぽい汚れが出る
  • タオルや服に、乾いた後もにおいが残る

例えば、冬の朝に窓の下に水がたまっているなら、夜の間に湿気が逃げきれていないサインです。

一つでも気になる物があれば、この後の4つの出口を見直してみてください。

湿気の出口は窓・換気扇・除湿機・エアコンの4つです

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

ランドリールームの湿気の出口は、大きく分けて4つあります。

それぞれ得意な場面と苦手な場面があるので、1つに頼るより組み合わせるほうが安定します。

ランドリールームの湿気の出口を、窓・換気扇・除湿機・エアコンの4つに分け、それぞれの得意な場面を示した図解
出口湿気の扱い方得意な場面苦手な場面
窓外の空気と入れ替える晴れて外が乾いている日雨の日、夜、外から見える位置
換気扇湿った空気を外へ出す一日中少しずつ湿気を出し続ける一度に大量の湿気を取ること
除湿機空気中の水分を取り除く雨の日、夜、窓を開けられない時扉を開けたままの広い空間
エアコン除湿運転で水分を取り除く広い部屋、夏の蒸し暑い時期付けられる壁がない部屋

窓は晴れた日の強い味方です

窓を開けると、外の乾いた空気と部屋の湿った空気が入れ替わります。

窓が2か所あると、空気の入り口と出口ができて、風が通りやすくなります。

ただ、雨の日や湿度の高い日に開けると、外の湿った空気が入ってきてしまいます。

窓は「天気のいい日の出口」と考えておくと使い分けやすいですよ。

窓の種類によっても、風の入り方は変わります。

横に引く窓は大きく開けられて風を通しやすく、上の方に付けた小さな窓は、外から見えにくいので開けておきやすいのが良いところです。

どの高さに、どんな開き方の窓を付けるかは、物干しの位置と一緒に図面で確かめておきましょう。

換気扇は止めずに使い続ける出口です

換気扇は、湿った空気を少しずつ外へ出し続けてくれます。

24時間換気の排気口として使われていることも多く、天気に関係なく動かせるのが良いところです。

ただ、一度にたくさんの湿気を取るのは得意ではありません。

干す量が多い日は、除湿機やエアコンと組み合わせて使いましょう。

除湿機は閉め切った部屋で力を発揮します

除湿機は、空気中の水分を取り除いてタンクにためる道具です。

窓を開けられない雨の日や夜でも使えるのが大きな利点です。

扉を閉めて部屋を小さく区切ると、除湿が効きやすくなります。

タンクの水を捨てる手間があるので、置き場所は水を流せる洗い場や洗面台の近くにすると楽になります。

エアコンは広い部屋の湿気をまとめて取れます

エアコンの除湿運転を使うと、部屋全体の湿気をまとめて取ることができます。

広めのランドリールームや、ファミリークローゼットとつながった部屋で頼りになります。

冬は暖房で部屋を温める役割もあるので、寒い部屋の乾きにくさ対策にもなります。

エアコンを付けるには、室外機の置き場所や配管を通す壁が必要なので、新築なら間取りの段階で確かめておきましょう。

4つの出口は手入れをしてこそ働きます

せっかく出口を作っても、手入れをしないと力が落ちてしまいます。

『換気扇の掃除なんてしたことがない』という方も、意外と多いのではないでしょうか。

出口手入れの内容目安のタイミング
窓サッシの溝やゴムの水滴・汚れを拭く結露した朝や、汚れが気になった時
換気扇フィルターやカバーのほこりを取る取扱説明書に書かれた時期
除湿機タンクの水を捨てる、フィルターを掃除するタンクは使うたび、フィルターは説明書どおり
エアコンフィルターのほこりを取る取扱説明書に書かれた時期

ランドリールームは、洗濯物から出る糸くずやほこりが多い部屋です。

ほかの部屋より換気扇やフィルターが汚れやすいので、少し気にかけておくと安心ですよ。

電気代や除湿の力について

除湿機やエアコンの電気代、除湿できる量は、商品や部屋の条件で違います。取扱説明書や商品の表示で確かめてから選んでください。

広さ・窓の有無・時間帯で組み合わせを選びます

4つの出口のうち、どれを組み合わせるかは、部屋の条件で決まります。

『全部そろえないとダメ?』と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

自分の家に合う2つか3つを選べば十分です。

部屋の条件合う組み合わせ理由
狭い(扉を閉められる)・窓なし換気扇+除湿機閉め切って除湿すると効率がいい
狭い・窓あり晴れの日は窓、雨の日は除湿機+換気扇天気で切り替える
広い・窓あり窓+換気扇、雨の日はエアコンの除湿広い空間は窓とエアコンが得意
広い・窓なしエアコンの除湿+換気扇除湿機1台では追いつきにくい
夜に干す家換気扇+除湿機(窓は閉める)夜は外の湿度が上がりやすく防犯面も考える
昼に干す家晴れの日は窓+換気扇外の乾いた空気を使える
脱衣所と兼ねる部屋換気扇+除湿機、入浴後は扉を閉める浴室の湯気が入りやすい

例えば、共働きで夜に洗濯をする家なら、窓に頼るより、換気扇と除湿機で湿気を取る形が合いやすいです。

一方、昼間に家にいることが多く、日当たりのいい窓があるなら、晴れた日は窓だけで十分な日もあります。

窓を付ける良さ
  • 晴れた日に外の乾いた空気を取り込める
  • 自然の光で部屋が明るくなる
  • 2か所あると風が通りやすい
  • 道具を使わずに換気できる日がある
窓を付ける時の注意
  • 外から洗濯物が見える位置だと目隠しが要る
  • 窓の前に竿があると開け閉めしにくい
  • 窓から冷えやすく、冬は寒く感じることがある
  • 雨の日や夜は開けにくい

脱衣所と兼ねる時は、浴室の湯気も考えます

ランドリールームを脱衣所と兼ねる場合、入浴後の湯気が部屋に入りやすくなります。

洗濯物を干している時間と入浴の時間が重なると、湿気が一気に増えてしまうんです。

入浴後は浴室の扉を閉めて浴室の換気扇を回し、ランドリールーム側に湯気を流さないようにしましょう。

脱衣所との兼用で気をつけたいことは、脱衣所とランドリールームの兼用はあり?で詳しくまとめています。

家族の人数と干す量でも必要な出口が変わります

同じ広さの部屋でも、一度に干す量が多いほど湿気も多くなります。

家族が多い家や、まとめ洗いをする家は、出口を1つ多めに考えておくと安心です。

干す量の目安出口の考え方
1〜2人分、毎日少しずつ換気扇+晴れた日の窓で足りることが多い
3〜4人分、毎日換気扇+除湿機を基本にする
5人分以上、まとめ洗い換気扇+除湿機に、エアコンの除湿も考える

『最初は2人暮らしだけど、いずれ子どもが増えるかも』という家なら、後から除湿機やエアコンを足せるように、コンセントと付ける壁だけは用意しておくのも一つの方法です。

空気の通り道を作ると換気がうまくいきます

換気は「出口」だけでなく「入り口」も大事です。

空気は入ってくる場所がないと、出ていくこともできないんですよね。

ランドリールームの給気口から換気扇まで空気が流れる道筋と、その途中に物干しを置く配置を示した模式図
空気の通り道の作り方
  1. 換気扇の位置を確かめる(出口)
  2. 空気が入ってくる場所を確かめる(窓・給気口・扉のすき間)
  3. 入り口から出口までを線で結ぶ
  4. その線の途中に物干しを置く
  5. サーキュレーターで、線に沿って空気を送る

洗濯物を空気の通り道の途中に干すと、湿った空気がそのまま換気扇へ流れていきます。

反対に、換気扇から遠い隅に干すと、湿気がそこにたまりやすくなります。

よくある配置の失敗

よくある失敗

換気扇のすぐ下に洗濯物をぎっしり干して、吸い込み口をふさいでしまうケースがあります。洗濯物が換気扇の前をふさぐと、空気の通り道が途切れて湿気が抜けにくくなるんです。

換気扇と物干しは、近すぎず、通り道の上に並ぶ位置にしましょう。

サーキュレーターで通り道を後押しします

窓や給気口から入った空気は、それだけでは部屋のすみずみまで届きにくいことがあります。

サーキュレーターを入り口側に置き、換気扇の方へ向けて風を送ると、空気の流れがはっきりします。

洗濯物の列に沿って風を通すようにすると、湿った空気が換気扇へ運ばれやすくなりますよ。

給気口の前に家具や収納を置いてふさがないことも大切です。

換気と一緒に見直したい干し方

換気がうまくいっていても、干し方しだいで湿気の抜け方は変わります。

洗濯物どうしの間をあける、厚手の物は風が当たる所に干すなど、干し方の工夫も一緒に取り入れてみてください。

室内干しを早く乾かす干し方は、ランドリールームで室内干しを早く乾かすにはで詳しくお話ししています。

新築やリフォームで換気について決めておくこと

ランドリールームの換気は、家づくりの段階で決めておくと、後からの工事を減らせます。

窓や換気扇、エアコンの位置は、住み始めてから変えるのが大変なんです。

打ち合わせで決めておくこと
  • 窓を付けるか、付けるなら何か所で、どの向きか
  • 換気扇の位置と、物干しの位置の関係
  • 給気口の位置(家具でふさがない場所か)
  • 除湿機を置く場所と、そのそばのコンセント
  • エアコンを付ける壁と、室外機・配管の位置
  • 扉を閉めて部屋を区切れるか

例えば、打ち合わせでこんなやりとりがあると話が進みやすいです。

「夜に干すことが多いので、窓より換気扇と除湿機を重視したいです」

「それなら除湿機の置き場所の横にコンセントを付けて、換気扇を物干しの近くにしましょうか」

洗濯の時間帯と干す量を伝えるだけで、住宅会社も換気の提案をしやすくなります。

項目新築で決める今の家で工夫する
窓位置・数・向きを図面で決める今の窓の開け方とサーキュレーターで風を通す
換気扇物干しとの位置関係を決める換気扇の前をふさがないよう竿をずらす
除湿機置き場所とコンセントを決めるコンセントの近くに置き場所を作る
エアコン付ける壁と配管の通り道を決める隣の部屋のエアコンの風を使う

なお、コンセントの増設や換気扇の取り付けで壁の中の配線を触る工事は、電気工事士の資格が必要です。

今の家で足したい時も、自分でせずに工事会社に相談しましょう。

今の家で換気を良くするリフォームの例

今の家のランドリールームや脱衣所の換気を良くしたい時は、工事の大きさで選び方が変わります。

方法工事の大きさ確かめること
除湿機を置く場所を作る小さい(コンセントの近くに置く)コンセントの数と位置
換気扇を交換する中くらい(電気の工事が要ることがある)今の換気扇の大きさと配線
換気扇を新しく付ける中くらい(壁に穴をあける)外壁側の位置と配線の通り道
エアコンを付ける中くらい(配管の穴と室外機)付ける壁と室外機の置き場所
窓を増やす・替える大きい(壁や外壁の工事)建物のつくりと工事の範囲

まずは除湿機の置き場所を作るところから始めて、それでも足りなければ換気扇やエアコンを考える、という順番が無理のない進め方です。

工事を頼む時は、2〜3社から見積もりを取り、同じ内容で比べてみてください。

コンセントや照明まで含めた設備の決め方は、ランドリールームの設備で後悔しないためにでまとめています。

新築やリフォームでランドリールームを考えている方は、複数の会社の間取りプランを比べると、窓や換気扇の位置まで自分の家に合う形が見つけやすくなります。

ランドリールームドットコム

ランドリールームの間取り、1社だけで決めていませんか

同じ希望を伝えても、住宅会社やリフォーム会社によって間取りプランも見積もりの中身も変わります。相談先の探し方と、プランを同じ物差しで比べる手順をまとめました。

相談先の選び方家づくりの相談先と比べ方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。プランの内容・費用・工期は各社に直接ご確認ください。

冬の寒さと換気のバランス

窓を増やしたり換気を強くしたりすると、冬は部屋が冷えやすくなることもあります。

新築なら、窓や断熱の性能を住宅会社に確かめておくと安心です。

2025年4月からは、原則すべての新築住宅に省エネ基準への適合が義務付けられています。

寒さ対策の工夫は、ランドリールームが寒い時の対策で詳しくまとめています。

ランドリールームの換気についてよくある相談

ランドリールームの換気や窓については、家づくり中の方からたくさんの相談が寄せられています。

閲覧の多い相談から、3つ選んでお答えします。

この章の読み方

実際の相談を要約したものです。家の性能や地域、間取りによって答えは変わるので、考え方の参考にしてください。

ランドリールームに窓は付けたほうがいい?

洗面脱衣所に室内干しのスペースを作る予定で、ランドリールームに窓を付けるか迷っている、という相談です。

結論から言うと、窓は「晴れた日に使える出口」として考えると判断しやすくなります。

昼間に洗濯をして、晴れた日に窓を開けられるなら、付ける意味は大きいです。

夜に干すことが多い家や、外から見えやすい位置しか取れない家なら、換気扇と除湿機を重視する考え方もあります。

窓は開かないタイプ(FIX窓)でもいい?

ランドリールームの窓を、開け閉めできないFIX窓にするか迷っている、という相談です。

FIX窓は光を取り入れることはできますが、開かないので換気には使えません。

換気は換気扇と除湿機に任せて、窓は明るさのためと割り切るなら、FIX窓という選択もあります。

『晴れた日は窓を開けて風を通したい』という方は、開けられる窓を選んでおきましょう。

換気扇は止めてもいい?

新築の家で、ランドリールームなどの換気扇を止めてもいいのか迷っている、という相談です。

換気扇が24時間換気の一部になっている場合は、止めると家全体の空気の入れ替えに関わることがあります。

止めていいかどうかは、住宅会社の説明や設備の取扱説明書で確かめてみてください。

音や寒さが気になる時も、自己判断で止める前に住宅会社に相談しておくと安心です。

よくある質問

ランドリールームの換気は換気扇だけで足りますか?

干す量が少なければ足りることもありますが、多い日は湿気が追いつかないことがあります。除湿機やエアコンの除湿と組み合わせると安定しやすくなります。

窓がないランドリールームでも大丈夫ですか?

換気扇と除湿機で湿気の出口を作れば、窓がなくても使えます。家づくりの段階なら、除湿機の置き場所のそばにコンセントを用意しておきましょう。

除湿機とエアコンはどちらがいいですか?

扉を閉められる狭い部屋なら除湿機、広い部屋や他の部屋とつながっている場合はエアコンが向いています。電気代や除湿の力は商品で違うので、商品の表示で確かめてください。

雨の日は窓を開けたほうがいいですか?

雨の日は外の空気も湿っているので、窓を開けると湿気が入ってきやすくなります。扉と窓を閉めて、除湿機やエアコンの除湿を使うほうが効率的です。

換気扇はどこに付けるのがいいですか?

空気の入り口から遠い側で、物干しの近くが目安です。入り口から換気扇までの空気の通り道に洗濯物を干せる位置にすると、湿気が抜けやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • ランドリールームの換気は、洗濯物の湿気の出口を作ること
  • 出口は窓・換気扇・除湿機・エアコンの4つで、得意な場面が違う
  • 部屋の広さ・窓の有無・洗濯の時間帯で組み合わせを選ぶ
  • 空気の入り口から換気扇までの通り道に物干しを置く
  • 新築やリフォームでは、窓・換気扇・コンセント・エアコンの位置を一緒に決める
ランドリールームドットコム

ランドリールームドットコム 編集部

ランドリールームの間取り・広さ・物干しや換気などの設備を、平屋・2階建て・坪数・家族の人数など住まいの条件ごとに整理し、新築やリフォームで住宅会社に相談する時の伝え方や間取りプランの比べ方までまとめているランドリールームの情報サイトです。 公式サイト

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