ランドリールームとは?できることと家づくりで決めておきたいこと

ランドリールームとは何か、できることと家づくりで決めておきたいことを解説する記事のアイキャッチ

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家づくりの打ち合わせで「ランドリールームはどうしますか」と聞かれて、『そもそも何をする部屋なんだろう』と戸惑う方も多いはずです。

結論から言うと、ランドリールームは洗濯をまとめて片づけるための部屋で、どこまでの家事をそこで済ませるかを決めると、広さも位置も自然に決まってきます。

この記事を読むと、自分の家にどのタイプのランドリールームが合うのか、打ち合わせ前に何を決めておけばいいのかが分かります。

目次

ランドリールームとは?洗濯をひとまとめにする部屋です

先に結論

ランドリールームとは、洗濯機で「洗う」だけでなく、室内で「干す」、作業台で「たたむ」、棚で「しまう」まで一か所で済ませられるようにした洗濯のための部屋です。決まった定義や広さの基準はありません。

ランドリールームとは何か、ひとことで言うと「洗濯の作業場」です。

住宅会社によっては、ランドリースペース、家事室、洗濯室と呼ぶこともあります。

呼び方が違っても、考え方はほとんど同じなんです。

洗面脱衣室との違い

日本の住宅では、洗面台と洗濯機を脱衣所にまとめた「洗面脱衣室」の間取りがよく見られますよね。

洗面脱衣室は、洗濯機を置いて「洗う」までの場所です。

ランドリールームは、それを分けたり広げたりして、干す場所まで持たせる考え方です。

比べる点洗面脱衣室ランドリールーム
主な役割顔を洗う・着替える・洗濯機を置く洗濯の作業をまとめる
干す場所ないことが多い室内に物干しを設ける
たたむ場所別の部屋になりやすい作業台を置くことが多い
家族の出入り朝や入浴の時間に混み合う洗濯の時間に使いやすい

『洗面所が広ければ、それでいいのでは』と思う方もいますよね。

それも一つの答えです。

洗面所と分けるか兼ねるかは、洗面所とランドリールームを分けるか兼ねるかの比較で詳しく比べています。

室内のランドリールームが注目される理由

室内にランドリールームを作ると、天気や時間帯を気にせずに洗濯ができます。

共働きで夜に洗濯する家庭や、外に干したくない家庭には、ここが大きいんです。

例えば、夜に洗って寝る前に干し、朝に取り込んでそのままたたむ、という流れが一部屋で回ります。

補足

ランドリールームを作れば洗濯物がすぐ乾く、というわけではありません。乾きやすさは風・温度・湿度で決まるので、換気や除湿の準備もセットで考えておきましょう。

ランドリールームでできること

ランドリールームでできることは、洗濯の流れに沿って考えると分かりやすいです。

洗濯は「脱ぐ・洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう」の6つの作業でできています。

この6つのうち、いくつをこの部屋に集めるかで、使い勝手が変わります。

洗濯の6つの作業(脱ぐ・洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう)を流れで示し、ランドリールームに集める範囲を色分けした図解
ランドリールームに集められる作業
  • 洗濯機で洗う、乾燥機や洗濯乾燥機で乾かす
  • 天井や壁の物干しに干す
  • 乾いた洗濯物をその場で取り込む
  • 作業台でたたむ、アイロンをかける
  • 棚やクローゼットにしまう

全部を集めると便利そうに見えますよね。

ただ、集める作業が増えるほど、必要な広さも増えていきます。

実は「取り込む」がいちばん楽になります

外干しの時、取り込みは雨や夕方の時間に追われがちです。

室内のランドリールームなら、乾いたものから順に外して、その場でたためます。

『取り込んだ洗濯物がソファに山になっている』という悩みは、この部屋で減らしやすいんです。

家事以外に使う家庭もあります

アイロンがけや裁縫、子どもの体操服の名前書きなど、洗濯まわりの細かい作業をする場所にする家庭もあります。

ただ、作業机を置くなら、そのぶん干す場所が狭くならないかを確かめておきましょう。

よくある失敗

「何でもできる部屋」にしようとして物を置きすぎると、干す場所が足りなくなります。まずは洗濯の作業を優先して、余った場所を別の用途に使う順番で考えてみてください。

どこまで済ませる?ランドリールームの3つのタイプ

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

ランドリールームは「洗う・干す・たたむ・しまう」の4つの家事のうち、どこまでをこの部屋で済ませるかで、3つのタイプに分けて考えると迷いにくくなります。

タイプを先に決めましょう

広さや設備の話から始めると、打ち合わせが「広いほうがいい」で止まりがちです。先にタイプを決めると、必要な広さ・設備・隣に置く部屋が順番に決まっていきます。

タイプこの部屋で済ませる家事必要な広さの考え方欲しい設備隣に置きたい部屋
洗う+干す型洗う・干す洗濯機と物干しが入り、人が動ければよい給排水・物干し・換気扇浴室や洗面所
干す+たたむ型洗う・干す・たたむ物干しの下か横に作業台を足す物干し・作業台・コンセント・照明リビングや廊下
4つ全部型洗う・干す・たたむ・しまう作業台と棚、または収納部屋まで含める上の設備に加えて棚・ハンガー置き場ファミリークローゼット

洗う+干す型が合う家庭

洗濯物の量がそれほど多くなく、たたむのはリビングで家族と一緒に、という家庭に合います。

部屋をコンパクトにできるので、家全体の広さに余裕がない時にも選びやすいタイプです。

例えば、夫婦2人で洗濯は週に数回、という家庭なら、まずこのタイプから考えてみてください。

干す+たたむ型が合う家庭

『たたんだ洗濯物を、いったんリビングに置くのが嫌』という方に向いています。

作業台があると、取り込んだその場でたためるので、家の中に洗濯物が散らかりにくくなります。

作業台は、物干しの真下ではなく横に置くと、干している時にぶつかりにくいですよ。

4つ全部型が合う家庭

家族が多く、毎日たくさん洗濯する家庭に向いています。

しまう場所まで一緒にすると、洗濯物を各部屋に運ぶ手間がなくなります。

隣にファミリークローゼットを置いて、家族の服をまとめてしまう間取りもよく選ばれています。

タイプの決め方
  1. 今の洗濯で、いちばん面倒に感じる作業を1つ書き出す
  2. その作業がランドリールームに入るタイプを選ぶ
  3. 家族の人数と洗濯の回数から、干す量を見積もる
  4. 選んだタイプに必要な設備を、打ち合わせメモに書く

どのタイプでも、「洗う場所から干す場所まで何歩で行けるか」は打ち合わせで確かめておきたいところです。

家づくりでランドリールームを考える時に決めておきたいこと

家づくりでランドリールームを作るなら、タイプを決めた後に「広さ」「位置」「設備」の3つを順番に決めていきます。

『どれから手を付ければいいの?』と迷ったら、この順番で進めてみてください。

家づくりでランドリールームを考える時に、タイプ・広さ・位置・設備の順に決めていく流れを示した図解

広さは「足し算」で考えます

ランドリールームの広さは、何畳あれば正解という基準がありません。

洗濯機の幅、物干しの長さ、人が動く幅を足して考えると、自分の家に合う広さが見えてきます。

今の洗濯1回分を干してみて、竿が何本分になるかを測っておくと、打ち合わせで話が早いですよ。

1坪は約3.3㎡で、畳2枚分ほどの広さです。

畳の大きさは地域や住宅で違いがあるので、畳数は目安として受け取りましょう。

広さの出し方はランドリールームの広さの目安と測り方で手順にしています。

位置は洗濯の6地点を線で結んで決めます

位置は、間取り図に「脱ぐ・洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう」の6地点を書き込んで、線で結んでみると決めやすいです。

線が短く、行ったり来たりしない配置が、使いやすいランドリールームです。

位置を決める時のチェック
  • 浴室や脱衣所から、洗濯物を持ってすぐ行けるか
  • たたんだ洗濯物をしまう部屋まで、遠回りにならないか
  • 窓を付けられる外壁に面しているか
  • 寝室が2階なら、洗濯物を持って階段を何回上るか

間取りの考え方はランドリールームの間取りの考え方で、つなげる部屋ごとに詳しくまとめています。

設備は見積書の行で確かめます

設備は後から足すと工事が大がかりになりやすいので、新築の段階で決めておきたいところです。

見積書を受け取ったら、コンセント・換気扇・物干し・給排水の行に印を付けて、入っているかを確かめてみてください。

設備決めておきたいこと確かめ方
コンセント除湿機・アイロン・サーキュレーターを置く位置図面に家電の置き場所を書き込む
換気扇・窓湿気を外へ出す方法換気扇の位置と窓の開き方を図面で見る
物干し天井付け・壁付け・スタンドのどれにするか下地を入れる位置を住宅会社と決める
給排水洗濯機と洗い場の位置蛇口と排水口の位置を図面で見る
照明夜に干す時の明るさ照明の位置が物干しの真上にないか見る

コンセントの増設や移設は、電気工事士の資格が必要な工事です。

住んでから自分で足すことはできないので、数と位置は新築のうちに決めておきましょう。

物干しの種類と付け方は、ランドリールームの物干しの選び方で比べています。

換気と湿気の逃がし方も先に決めておきます

室内で干すと、洗濯物から出た湿気が部屋にたまりますよね。

湿気がこもると結露しやすく、カビの原因にもなりやすいんです。

窓は2か所あると空気が通りやすくなりますが、1か所しか取れない間取りも多いはずです。

その時は、換気扇の位置と、除湿機を置く場所とコンセントを一緒に決めておきましょう。

換気で打ち合わせメモに書くこと
  • 窓は何か所で、どちら向きに開くか
  • 換気扇は物干しのどちら側に付くか
  • 除湿機やサーキュレーターをどこに置くか
  • 扉を閉めて使うか、開けて使うか

例えば、物干しが部屋の奥で換気扇が入口側にあると、湿った空気が洗濯物の上を通って外へ抜けやすくなります。

図面の上で、空気がどこから入ってどこへ出ていくかを矢印で描いてみると、イメージしやすいですよ。

一戸建てと住宅の条件で変わること

ランドリールームは、一戸建て(戸建)でも、平屋か2階建てか、敷地の広さはどうかで、置き方が変わってきます。

一軒家ならではの選択肢も多いので、条件ごとに見ておきましょう。

2階建ての一軒家で気になること

2階建ての一軒家では、ランドリールームを1階にするか2階にするかで迷う方が多いですよね。

浴室が1階なら1階、寝室やベランダが2階なら2階、というように、洗濯物を持って階段を上り下りする回数で考えると決めやすいです。

住宅の条件考えたいこと
2階建て・浴室が1階1階に置くと「脱ぐ・洗う・干す」が近くなる
2階建て・寝室が2階2階に置くと「しまう」が近くなる
平屋上下の移動がなく、家の中心に置くと窓が取りにくい
3階建てどの階で洗い、どの階でしまうかを先に決める
敷地や延床に余裕がない洗面所と兼ねる、洗う+干す型にする

今の自宅にランドリールームを作りたい場合

新築ではなく、今の自宅にランドリールームを作りたいという方もいますよね。

使っていない部屋や洗面所を広げてランドリールームにする方法があります。

ただ、洗濯機を移すなら給排水の工事が、コンセントを足すなら電気工事が必要です。

リフォームを考えている方へ

今の家でランドリールームを作る方法は、ランドリールームにリフォームする方法と工事の流れでまとめています。増築になる場合は、地域や広さによって建築確認の申請が要ることもあるので、工事会社と自治体の建築担当で確かめましょう。

家づくりでランドリールームを作るか迷った時の考え方

『ランドリールームは流行りみたいだけど、本当にうちに要るのかな』と迷う方も多いはずです。

結論から言うと、作るかどうかは「洗濯物をどこで、いつ干しているか」で決まります。

作ると便利になりやすい家庭
  • 共働きで、夜や早朝に洗濯することが多い
  • 外に干せない日が多い、または外干ししたくない
  • 家族が多く、洗濯物の量が多い
  • 取り込んだ洗濯物がリビングにたまりがち
作らなくても困りにくい家庭
  • 日中に外干しできる環境がある
  • 乾燥機や洗濯乾燥機で乾かすことが多い
  • 洗濯物の量が少なく、干す場所に困っていない
  • 家の広さに余裕がなく、ほかの部屋を優先したい

作らない選択も、もちろん正しいです。

その場合は、洗面所に物干しを付ける、浴室乾燥を使うなどの工夫で、洗濯をラクにできます。

判断のしかたはランドリールームはいらない?ない家の工夫と判断のしかたで詳しく紹介しています。

家族で話す時のひとこと

ランドリールームの話は、洗濯をよくする人とそうでない人で、意見が分かれやすいんです。

話がまとまらない時は、次のように切り出してみてください。

「今の洗濯で、いちばん面倒なのはどこ?」

「干すのと、たたむの、どっちを楽にしたい?」

こう聞くと、広さや設備の好みではなく、毎日の家事の話から決められますよ。

ランドリールームでよくある相談

ランドリールームについて、よく寄せられる相談を内容を要約してご紹介します。

ランドリールーム兼脱衣室を2畳で作る予定。狭いでしょうか?

この相談は、とても多く見られます。

2畳が狭いかどうかは、そこで何をするかで変わるんです。

脱衣と洗う・干すまでなら工夫して使えることもありますが、たたむ作業台まで入れると窮屈になりやすいです。

2畳で考える時に確かめること
  • 脱衣と洗濯が同じ時間帯に重ならないか
  • 物干しを天井に付けて、床を空けられるか
  • たたむ場所を隣の部屋に出せるか
  • 扉を引き戸にして、開く場所を取らずに済むか

狭い時の工夫は狭いランドリールームを使いやすくする工夫でまとめています。

北側に作ったランドリールーム。洗濯物はどうやって乾かせばいい?

『北側だと乾かないかも』と心配になりますよね。

室内干しの乾きやすさは、日当たりよりも、風・温度・湿度の3つで決まります。

サーキュレーターで風を当てる、除湿機やエアコンの除湿で湿気を取る、換気扇で湿った空気を外へ出す、の3つを組み合わせてみてください。

洗濯物どうしの間をあけて干すだけでも、乾き方は変わりますよ。

3畳ほどのランドリールームは、実際に使ってみてどう?

3畳あれば、物干しと作業台を両方置ける場合もあります。

ただ、3畳でも洗濯機の位置や扉の開き方によっては、思ったより動きにくいこともあるんです。

図面の上で洗濯機の扉を開けた時の形を描いて、作業台や物干しとぶつからないかを確かめてみましょう。

広さそのものより、「どこに何を置くか」で使いやすさが決まる、と考えておくと安心です。

ランドリールームのある家づくりは誰に相談する?

ランドリールームの形は、住宅会社によって提案が違います。

同じ広さでも、洗濯機の位置や窓の付け方、物干しの種類で、使い勝手が大きく変わるんです。

間取りプランで見比べたいところ
  • 洗濯の6地点を結んだ線の長さ
  • ランドリールームの広さと窓・換気扇の位置
  • 作業台や棚など、収納の量
  • コンセント・給排水・物干しの下地が見積もりに入っているか
  • 標準仕様と追加費用(オプション)の境目

1社のプランだけを見ていると、それが普通に思えてしまいますよね。

2〜3社のプランを並べて同じ物差しで比べると、自分の家に合う形が見つけやすくなります。

相談先の選び方はランドリールームのある家づくりの相談先と間取りプランの比べ方でまとめています。

新築やリフォームでランドリールームを考えている方は、複数の会社の間取りプランを比べると、自分の家に合う形が見つけやすいですよ。

ランドリールームドットコム

ランドリールームの間取り、1社だけで決めていませんか

同じ希望を伝えても、住宅会社やリフォーム会社によって間取りプランも見積もりの中身も変わります。相談先の探し方と、プランを同じ物差しで比べる手順をまとめました。

相談先の選び方家づくりの相談先と比べ方を見る

当サイト内の解説ページに移動します。プランの内容・費用・工期は各社に直接ご確認ください。

よくある質問

ランドリールームとは何ですか?

洗濯機で洗うだけでなく、室内で干す、作業台でたたむ、棚でしまうまでを一か所で済ませられるようにした洗濯のための部屋です。決まった定義や広さの基準はなく、ランドリースペースや家事室と呼ぶ住宅会社もあります。

ランドリールームは何畳あればいいですか?

決まった基準はありません。洗濯機の幅、物干しの長さ、人が動く幅を足して考え、最後は図面と機種の寸法図で確かめるのがおすすめです。

一軒家のランドリールームは1階と2階のどちらがいいですか?

浴室が1階なら1階、寝室やクローゼットが2階なら2階が便利になりやすいです。洗濯物を持って階段を上り下りする回数で考えてみてください。

ランドリールームに窓は必要ですか?

窓があると湿った空気を外へ出しやすくなります。窓が取れない位置なら、換気扇と除湿機で湿気を逃がす方法を住宅会社と考えておきましょう。

今の家にもランドリールームは作れますか?

使っていない部屋や洗面所を広げて作る方法があります。給排水や電気の工事が必要になることが多いので、工事会社に相談して見積もりを比べてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • ランドリールームとは、洗う・干す・たたむ・しまうを一か所で済ませるための洗濯部屋
  • どこまでの家事を済ませるかで「洗う+干す型」「干す+たたむ型」「4つ全部型」に分けて考える
  • タイプを決めたら、広さ・位置・設備の順に決めていく
  • コンセントや給排水は新築のうちに数と位置を決めておく
  • 間取りプランは2〜3社を同じ物差しで比べると、自分の家に合う形が見つけやすい
ランドリールームドットコム

ランドリールームドットコム 編集部

ランドリールームの間取り・広さ・物干しや換気などの設備を、平屋・2階建て・坪数・家族の人数など住まいの条件ごとに整理し、新築やリフォームで住宅会社に相談する時の伝え方や間取りプランの比べ方までまとめているランドリールームの情報サイトです。 公式サイト

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