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『回遊動線が便利って聞くけど、ランドリールームをどう組み込めばいいの?』と迷っていませんか。
結論から言うと、回遊動線の間取りにランドリールームを組み込む時は「どこからどこへ回るのか」を先に決めると、配置がぐっと決めやすくなります。
この記事では、回遊動線の2つの型と、それぞれの便利な場面と引き換え、図面での確かめ方をお伝えします。
回遊動線の間取りとランドリールームの関係
回遊動線は、行き止まりがなく、ぐるりと回れる動線のことです。ランドリールームを回遊の輪の中に入れると、洗濯の途中で引き返す回数が減ります。ただし通路が増えるぶん、壁や収納が減るという引き換えがあります。
普通の間取りでは、ランドリールームは廊下の突き当たりにある「行き止まりの部屋」になりがちですよね。
洗濯機を回したら来た道を戻り、干したらまた戻り、と同じ道を何度も往復することになります。
回遊動線にすると、ランドリールームに入口が2つ以上でき、通り抜けられるようになるんです。
例えば、キッチンからランドリールームを抜けて洗面所へ、そのまま廊下からキッチンに戻る、という輪を作れます。
| 動線の形 | ランドリールームの入口 | 洗濯の時の動き |
|---|---|---|
| 行き止まり型 | 1つ | 同じ道を行って戻る |
| 通り抜け型 | 2つ | 一方向に進んで別の出口から出られる |
| 回遊型 | 2つ以上で輪になる | ぐるりと回って元の場所に戻れる |
回遊動線は、家族が同時に動いてもぶつかりにくいのも良い所です。
朝の忙しい時間に、洗濯する人と身支度する人がすれ違えるのは、思った以上に助かりますよ!
「ごめん、ちょっとどいて」「今ドライヤー中!」という朝の小さなやり取りが減るのも、回遊動線の良い所です。
回遊動線は2つの型に分けて考えましょう
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
ランドリールームを含む回遊動線は、大きく分けて「家事回遊」と「帰宅回遊」の2つの型があります。

| 型 | 回る順番の例 | 便利になる場面 | 引き換えになること |
|---|---|---|---|
| 家事回遊 | キッチン、ランドリールーム、洗面所、キッチン | 料理と洗濯を同時に進める朝、夕方 | 水まわりに通路が増え、キッチンの壁面収納が減りやすい |
| 帰宅回遊 | 玄関、ファミリークローゼット、ランドリールーム、洗面所、リビング | 帰宅後に上着を掛けて手を洗い、汚れ物を洗濯機へ | 玄関まわりの面積が増え、ほかの部屋が小さくなりやすい |
『両方欲しい』と思う方も多いはずです。
ただ、2つの輪を同時に作ると通路がかなり増えるので、まずはどちらを優先するか決めておくのがおすすめです。
家事回遊が合う家庭
家事回遊は、料理と洗濯を並行して進めることが多い家庭に向いています。
例えば、朝ごはんを作りながら洗濯機を回し、終わったらすぐ干しに行ける形です。
キッチンとランドリールームが近いので、家事の合間に数歩で行き来できますよね。
- 朝や夕方に、料理と洗濯を同じ時間帯にしている
- 洗濯機の終わりの合図に、すぐ動ける場所にいたい
- 食べこぼしの付いた服をすぐ下洗いしたい
- キッチンの壁面収納が少し減っても、パントリーなどで補える
キッチンとランドリールームを近づける配置は、キッチンの近くにランドリールームで詳しく紹介しています。
帰宅回遊が合う家庭
帰宅回遊は、外から帰ってきた時の動きを短くする型です。
玄関から入って、上着やかばんをファミリークローゼットに置きます。
汚れた服はランドリールームの洗濯機へ入れ、手を洗ったらリビングへ、という流れです。
「ただいま、洗濯物ここに入れとくね」「ありがとう、そのまま手を洗ってね」と、帰宅の動きがひと続きになりますよ。
部活や外遊びで汚れ物が多い子どもがいる家庭では、特に便利に感じやすいんです。
- 家族が帰宅後すぐに着替えることが多い
- 泥汚れや汗をかいた服が毎日出る
- 上着やかばんがリビングに置きっぱなしになりがち
- 玄関まわりに面積を割いても、ほかの部屋が足りる
つなぎ方は、ランドリールームとファミリークローゼットをつなぐ間取りで詳しく説明しています。
回遊動線で得られることと、引き換えになること
回遊動線は便利な一方で、間取り全体に影響します。
『回遊動線にしたら収納が足りなくなった』とならないよう、得られることと引き換えを並べておきましょう。
- 洗濯の途中で同じ道を引き返す回数が減る
- 家族がすれ違いやすく、朝の混雑がやわらぐ
- 洗面所やランドリールームに2方向から入れる
- 通路が増えて、壁や収納に使える面積が減る
- 入口が増えるぶん、扉や開口の計画が要る
- 来客から洗濯物が見えやすくなることがある
特に気にしたいのが収納です。
入口が1つ増えると、そこにあったはずの壁が1面なくなり、棚や洗濯機を置ける場所が減ります。
通路が増えると何が減るのか
回遊の輪を作ると、輪の内側と外側の両方に通路が要ります。
同じ広さの家なら、そのぶん部屋や収納が小さくなりますよね。
| 増えるもの | 減りやすいもの | 補う方法の例 |
|---|---|---|
| ランドリールームの入口 | 洗濯機や棚を置ける壁 | 入口を引き戸にして壁の前に棚を置く |
| 洗面所の通路 | 洗面台まわりの収納 | 洗面台の上に吊り戸棚を付ける |
| 玄関まわりの通路 | 玄関の収納、リビングの広さ | ファミリークローゼットに靴以外をまとめる |
| キッチンの出口 | キッチンの壁面収納 | パントリーを近くに作る |
回遊にするかどうかは、増える便利さと減る収納を天秤にかけて決めるのが大事なんです。
来客との関係も考えておく
ランドリールームが通り抜けられるようになると、来客が洗面所を使う時に、干している洗濯物が目に入ることがあります。
来客が多い家庭なら、来客が通る道と洗濯の道を分けておくと安心です。
例えば、来客用の手洗いを玄関の近くに別に作ったり、ランドリールームと洗面所の間を引き戸で閉められるようにしたりする方法があります。
回遊の入口に付ける扉の選び方
回遊動線では、ランドリールームの入口が2つ以上になるので、扉の選び方が使い心地を左右します。
開き戸が2つあると、両方を開けた時に扉同士や洗濯機とぶつかりやすいんです。
| 扉の種類 | 回遊動線での使いやすさ | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 引き戸 | 開けたままにしやすく、通り抜けの邪魔になりにくい | 扉をしまう壁に棚やスイッチを付けにくい |
| 開き戸 | 閉めた時のすき間が少なく、音や湿気を通しにくい | 開く範囲に物を置けない |
| 扉なしの開口 | 通り抜けがいちばん楽 | 洗濯物や湿気が隣の部屋に伝わりやすい |
回遊の輪の中で、普段は開けっぱなしにする入口は引き戸か扉なし、来客時に閉めたい入口は引き戸、という決め方が分かりやすいです。
湿気を隣に流したくない場所だけは、閉められる扉にしておきましょう。
回遊動線にこだわりすぎて、ランドリールームに入口を3つ作った結果、洗濯機と物干し以外に何も置けない部屋になることがあります。入口は2つまでを目安に、棚やカウンターを置く壁を残しておきましょう。
自分の図面で回遊動線を確かめる方法
間取り図をもらったら、回遊の輪がどこにあるか、ペンでなぞってみてください。
実は、図面上では回れるように見えても、実際は使いにくい輪もあるんです。
- 間取り図をコピーし、ランドリールームの入口に印を付ける
- ランドリールームから出発して、行き止まりにならずに戻れる道を指でなぞる
- その輪の中で、洗濯の6地点(脱ぐ・洗う・干す・取り込む・たたむ・しまう)がどこにあるか書き込む
- 輪の途中に、扉が閉まりがちな部屋(寝室・トイレ・浴室)が入っていないか見る
- 来客が通る道を別の色でなぞり、洗濯の輪と重なる所に丸を付ける
輪の途中に入浴中や就寝中の部屋があると、その時間は回遊できませんよね。
浴室の脱衣所を輪に入れる場合は、入浴中でも洗濯機まで行ける入口があるかを確かめておきましょう。
図面で見るポイント
- 輪の中にランドリールームと洗面所の両方が入っているか
- 入浴中でも、ランドリールームに別の入口から入れるか
- 輪の通路が、洗濯物を抱えてもすれ違える幅か
- 入口を増やしたことで、洗濯機や棚の置き場がなくなっていないか
- 来客が通る道に、干した洗濯物が見えないか
通路の幅や扉の寸法は、住宅会社の図面で確かめるのが確実です。
数字だけでなく、両手に洗濯かごを持って歩く姿を想像してみてください。
洗濯の6地点を線で結ぶ方法は、家事動線の良い間取りとランドリールームでワークシートとして紹介しています。
家の形で変わる回遊動線の作り方
回遊動線の作りやすさは、家の形でも変わります。
『うちは2階建てだけど、回遊なんて作れるの?』と思う方もいますよね。
| 家の形 | 作りやすい回遊 | 考えたいこと |
|---|---|---|
| 平屋 | 家事回遊と帰宅回遊をつなげた大きな輪 | 家の中心は窓が取りにくく、換気の計画が要る |
| 2階建てで洗濯を1階で完結 | 1階の家事回遊か帰宅回遊 | しまう場所を1階にまとめられるか |
| 2階建てで洗濯を2階で完結 | 2階のランドリールームと寝室・洗面の輪 | 洗濯機を2階に置くための給排水 |
平屋の場合
平屋は上下の移動がないので、回遊動線をいちばん作りやすい家の形です。
キッチン、ランドリールーム、洗面所、ファミリークローゼット、玄関を一続きの輪にすることもできます。
ただ、輪を大きくしすぎると、家の中心が通路ばかりになってしまうことも。
家の中心に置いたランドリールームは窓が取りにくいので、換気扇や除湿機の置き場とコンセントを先に決めておきましょう。
2階建てで洗濯を1階で終わらせる場合
浴室とランドリールームが1階にある2階建てなら、1階で回遊を作るのが基本です。
この時に効いてくるのが「しまう場所」です。
家族の服が2階の各部屋にしまわれていると、輪の外へ階段で出ていく線が残りますよね。
1階にファミリークローゼットを置いて輪の中に入れると、洗濯が1階で終わるようになります。
2階建てで洗濯を2階で終わらせる場合
寝室とバルコニーが2階にあるなら、ランドリールームも2階に置いて、2階で輪を作る考え方もあります。
洗面台を2階にも置くと、朝の身支度と洗濯の両方が2階で回るようになるんです。
2階に洗濯機を置く時は、給排水の配管や、洗濯機の音が下の階に響かないかを住宅会社に確かめておくと安心です。
家族が服を着替える階に、ランドリールームと回遊の輪を置くと、階段の上り下りが減ります。まずは「着替える階はどこか」を家族で決めてみてください。
回遊動線とランドリールームでよくある相談
ここでは、回遊動線や洗濯の動線を考えている方からよく寄せられる相談を、要点だけまとめてお答えします。
| よくある相談 | 答えの方向 |
|---|---|
| 1階にファミリークローゼットを持ってくると使いやすいか | 帰宅回遊と洗濯の両方に効くが、面積の配分が要る |
| 洗面所へ行くのにランドリールームを通る間取りで良いか | 家族だけなら回遊として便利、来客が多いなら扉で分ける |
| 家事が楽な動線とリビングの広さを両立したい | 輪を1つに絞り、通路を減らす |
「1階にファミリークローゼットを持ってくると使いやすい?」という相談
『2階の寝室じゃなく、1階に家族の服をまとめたら便利かな』という相談ですね。
結論から言うと、1階にランドリールームがある家なら、すぐ近くにファミリークローゼットを置くと、洗濯から片付けまでが1階で終わります。
さらに玄関からも回れるようにすると、帰宅回遊も作れるんです。
ただ、1階に収納部屋を作るぶん、リビングなどほかの部屋の面積をどう配分するかを考える必要があります。
2階の各部屋のクローゼットを小さめにして、そのぶんを1階に回す、という配分もありますよ。
「洗面所へ行くのにランドリールームを通る間取り」という相談
浴室とランドリールームを隣にしたら、廊下から洗面所へ行く時にランドリールームを通り抜ける形になった、という相談です。
家族だけで暮らすなら、これはランドリールームが回遊の一部になっている状態とも言えます。
ただ、来客が手を洗う時に洗濯物の前を通るのが気になる方もいますよね。
その場合は、ランドリールームと洗面所の間に引き戸を付けて、来客時だけ閉めるという使い方がしやすいです。
「家事が楽な動線とリビングの広さを両立したい」という相談
家事の動線を良くしたいけれど、リビングも広く取りたい、という悩みはとても多いです。
回遊の輪を増やすほど通路が増え、リビングに回せる面積は減りやすいですよね。
この場合は、輪を1つに絞るのが近道です。
家事回遊か帰宅回遊のどちらかに決め、もう片方は「少し歩くけれど許せる距離」にしておくと、リビングの広さも守りやすくなります。
住宅会社と回遊動線を相談する時のコツ
回遊動線は、住宅会社によって提案の仕方がかなり違う分野です。
『回遊動線にしたい』とだけ伝えると、思っていたのと違う輪を提案されることも。
- 優先したいのは家事回遊か帰宅回遊か
- 洗濯する時間帯と、その時に家族がどこにいるか
- ランドリールームで干すか、外に干すか
- 来客が使う洗面所やトイレの場所
- 収納が減るなら、どこで補いたいか
このメモを渡すと、住宅会社も「この家族ならこの輪」と提案しやすくなります。
同じメモを2〜3社に渡すと、回遊の作り方の違いがよく見えてきますよ。
プランを見比べる時の見方
プランが届いたら、回遊の輪の「見た目のきれいさ」より、実際の使い心地を比べてみてください。
| 見るところ | 確かめ方 |
|---|---|
| 輪の大きさ | 輪を一周する線の長さと、通る扉の数を数える |
| 輪に入っている部屋 | ランドリールーム・洗面所・収納が輪の中にあるか |
| 減った収納 | 入口が増えた場所に、もともと置きたかった棚が置けるか |
| 湿気の逃げ道 | ランドリールームに窓か換気扇があるか |
| 設備 | 物干しの下地やコンセントが標準かオプションか |
『どのプランも良く見えて決められない』という時は、洗濯の6地点の線を各プランに引いて、一番短いものから検討してみましょう。
線の長さが同じくらいなら、収納が多く残っているプランを選ぶと、住んでからの満足につながりやすいです。
新築で回遊動線を考えている方は、複数の会社の間取りプランを比べると、自分の家に合う形が見つけやすくなります。
ランドリールームドットコム
ランドリールームの間取り、1社だけで決めていませんか
同じ希望を伝えても、住宅会社やリフォーム会社によって間取りプランも見積もりの中身も変わります。相談先の探し方と、プランを同じ物差しで比べる手順をまとめました。
相談先の選び方家づくりの相談先と比べ方を見る当サイト内の解説ページに移動します。プランの内容・費用・工期は各社に直接ご確認ください。
今の家でも回遊を意識できる
すぐに建て替えない方でも、今の家で「行き止まりを減らす」工夫はできます。
例えば、洗濯物を干す場所への通り道に物を置かないようにするだけでも、引き返す回数は減りますよね。
洗濯かごやハンガーを、移動の途中で手に取れる場所に置き直すのも1つの方法です。
例えば、洗面所と廊下の両方から入れる脱衣所があるなら、普段閉めている側の扉も開けて使うだけで、小さな輪ができることもあります。
1週間ほど試してみて、楽になった動きと、かえって不便になった動きを家族で書き出してみてください。
そのメモは、将来リフォームや住み替えを考える時に「回遊にするならここ」という材料になりますよ。
回遊動線はランドリールームだけで決まるものではなく、家全体の配置とつながっています。ランドリールームを置く場所の考え方は、ランドリールームの間取りの考え方で、つなぎ先ごとに紹介しています。

よくある質問
回遊動線の間取りにランドリールームを入れるメリットは何ですか?
洗濯の途中で同じ道を引き返す回数が減り、家族同士もすれ違いやすくなることです。朝の身支度と洗濯が重なる時間帯に、混雑がやわらぎやすくなります。
回遊動線のデメリットはありますか?
通路が増えるぶん、壁や収納に使える面積が減ることです。入口が増えると洗濯機や棚の置き場が限られるので、入口は2つまでを目安に考えるのがおすすめです。
家事回遊と帰宅回遊はどちらが良いですか?
料理と洗濯を同時に進めることが多いなら家事回遊、帰宅後の着替えや汚れ物が多いなら帰宅回遊が合いやすいです。両方作ると通路が増えるので、優先する方を1つ決めてみてください。
回遊動線にするとランドリールームの扉はどうすれば良いですか?
普段開けておく入口は引き戸か扉なし、来客時や湿気を止めたい時に閉めたい入口は引き戸にする決め方が分かりやすいです。開き戸を2つ付けると、扉同士や洗濯機とぶつかりやすいので気をつけましょう。
狭い家でも回遊動線は作れますか?
小さな輪なら作れることがあります。ランドリールームと洗面所を通り抜けられるようにするだけでも、行き止まりが1つ減ります。収納が減りすぎないかは図面で確かめましょう。
まとめ
- 回遊動線は行き止まりがなく、ぐるりと回れる動線のこと
- ランドリールームを含む回遊は家事回遊と帰宅回遊の2つの型がある
- 通路が増えると壁や収納が減るので、輪は1つに絞るのがおすすめ
- 図面を指でなぞり、入浴中や来客時でも回れるかを確かめる
- 住宅会社には優先する型と暮らし方のメモを渡して相談する





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